中絶手術による痛みについて

色々と心配にはなる

色々と心配にはなる : なるべく痛くない手術を受けたいなら : 気軽ではない

中絶を決意する理由は様々だと思いますが、多くの方が初めての経験ですので最初に不安に思うことが費用の心配とどのくらい痛いかの心配だと思います。
費用に関してはある程度説明があったため納得ができましたが感じる痛さに関しては、明確な説明もなく私もかなり不安だった覚えがあります。
そこで今回は多くの方が不安に感じる痛さについて実体験をもとにご説明します。
まず、手術には手術中以外にも痛いと感じるポイントがいくつかあります。
最初に訪れるポイントが手術前に行われる処置です。
初期・中絶の中絶手術に関わらず、手術前には子宮頚管を広げるための前処置が行われます。
これは細い棒状のものを子宮の入り口に挿入しだんだん入口を広げていく方法です。
この前処理に関しては多少ですが痛いと感じる時があります。
ですが、違和感の方が大きいですし、我慢ができるレベルです。
この処置は回数や本数は週数や胎児の大きさによって異なるようですので、単純に胎児が大きくなっているほど違和感は大きくなると思われます。
次に手術中に感じる痛みですが、手術方法が初期と中期では異なりますので、別々にご説明します。
まず初期ですが、初期の場合は胎児を子宮の入り口から掻きだす手術か、もしくは子宮からチューブで吸い出す手術になります。
手術中は基本的に麻酔が効いていますので切れるまでは痛いと思う事はありませんし、胎児の大きさも小さいため子宮の入り口も大きく広げる必要がありませんので術後の回復も早く違和感もほとんどありません。

中絶手術後の痛みに涙が出ました

20代の頃、お付合いしていた彼との間に子どもが出来ました。
私にはすでに息子がいて、いわゆるシングルマザーでした。
彼とは4年ほどのお付合いでしたが、結婚とか現実的な話まではまだしたことがありません。そんなときに私の妊娠がわかり、正直焦りました。
息子に兄弟ができるのはうれしいことだけど、彼とはこれからどうなるんだろ?という不安もあります。
体調も悪い日が続き、自分の仕事にも影響が出てしまいそうになったころ、彼に妊娠の話をしました。
彼の口から出てきたのは「中絶手術」という言葉と、「お金は自分が出すから。」という冷たい言葉だけ。
真面目でちょっと不器用だけど、やさしさのある人だと思っていた彼から、そんな言葉が出てくるとは思いませんでした。
せめて少し考えさせて、と言って欲しかった。あまりにも淡々としていて、ショックというよりは事務的な会話をしているようでした。
私のほうはなかなか決心がつきません。彼に話をしてから、数日間はあれこれ考えました。
このまま彼とは別れ、2人の子どもとシングルマザーを続けようかとも思いましたが、結局当時の私にはその勇気がありませんでした。
ようやく見つけた仕事と、今いる息子との生活を失うのが怖かったからです。
お腹の痛みと、心の痛みを抱えて産婦人科へ行ったのはそれから1週間ほど経ってからでした。
会社には中絶手術をするからとはさすがに言えないので、具合が悪くて病院に行くからと言って1日だけお休みをもらいました。
それまで自分のことで仕事を休んだことはなく、前日もいつものように仕事をしていたのでかなり不自然なお休みだったと思います。
息子は小学生だったので普段通り学校へ見送った後、私はひとりタクシーに乗って病院へ向かいました。
車は持っていましたが、手術では全身麻酔をするので帰りの運転はしないようにと言われていたからです。
病院にはお腹の大きな妊婦さんもいます。これから自分はこの人たちとは間逆のことをしようといているんだ、と思うと急に怖くなってきました。
出産は経験者ですが、中絶手術は初めての経験です。
麻酔で深い眠りに入りそうになりながら、思い浮かんだのは息子の笑顔でした。
すごい吐き気とお腹の痛みで目が覚め、終わったんだなと思うと涙が溢れて止まりませんでした。
とてつもない罪悪感が私の涙になって流れているようでした。
数日前に彼から手渡された現金を病院の窓口で支払い、またひとりタクシーで帰る道。
病院に来たときと同じ道なのに、家までの距離が遠く感じられたのを憶えています。
数日間は安静にするよう言われていましたが、仕事をそう何日も休むわけにはいきません。
まだ出血と痛みも残っていましたが、翌日から仕事には行きました。
ルート配送の仕事で車の運転もしなければならないので、かなりつらかったです。
食欲も力も出ません。気力だけで、やっとその日の仕事を終わらせることが出来ました。
家に帰ってからも、息子に涙は見せられないので必死でいつもの母を演じていましたが、そこはやはり親子なんですね。息子は心配そうに「お母さん大丈夫?」と言ってくれました。
大丈夫よ、と笑顔で答えましたが、本当はもう立っているのもしんどくて悲しくて情けなくて、行き場のなくなった気持ちでいっぱいになっていました。
彼には手術の帰り道にメールを送っただけで、その後は連絡していませんでした。
なんとなく体調を心配するようなメールが返ってきましたが、仕事を休んでまで側にいてくれるようなことはありませんでした。
私自身も、彼にやさしくされたいのかどうかわかりません。
側にいて欲しいのか、これからもお付合いを続けたいのか、このまま離れたほうがいいのか…
体と心の痛みだけは現実の出来事です。そして目の前にいる息子との生活も現実のものです。
私にとって何よりも大切なものはなんなのか、それがわかった出来事でもありました。